![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=857x10000:format=jpg/path/s654f6891fe001dca/image/ia276e07e6932102d/version/1478825023/image.jpg)
益子の秋の陶器市は、初日と4日目の日曜日に参戦。
お天気に恵まれて、いつもの秋よりたくさんのお客様でごった返していた街。
その中でもひときわ目立つ行列がありました。
長さ3~40メートル。いったい何の行列?
でも最近益子では行列作家さんは何人もいるので
きっとまた誰か新しい作家さんが行列作家になったかな?と思いながら
覗こうにもあまりの人垣の多さに確かめる事も出来ず
その場を離れた初日でしたが、、
それが「旅する花屋 ハヤシラボ」さんだと知ったのが日曜日。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=857x10000:format=jpg/path/s654f6891fe001dca/image/ib90c15084c3ecb86/version/1478825053/image.jpg)
とにかく美しく、見た事もない花や緑がたくさん!!
後から調べたら、この日が一番花が充実していたそうで。
「今なら5人待ちだよ!」と知らせて下さった作家さんの声に
私も思わず列に加わりました。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=459x10000:format=jpg/path/s654f6891fe001dca/image/i3706db0e011995ac/version/1478825132/image.jpg)
並んではみたものの、いったいどんな風に注文するのか、
全てお任せになるのか、金額はどれくらいか。。
(今は3000円からだそうです)
ドキドキしながらも美しい花に見入っていると
中に雰囲気のあるステキな男性が。
この方が花束を作ってくれるんだなと。
期待感、おおいにアップ!♬
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=459x10000:format=jpg/path/s654f6891fe001dca/image/if335ffcbf79f6c0b/version/1478825210/image.jpg)
前の方達が注文するのを見ていたら
「この花とこの花を入れて、あとはお任せします。」
そんな感じが多い。
私の前の方は「ドライになっても美しい花を。」
あぁ、それもありかと思ったけれど、
生花の美しさを選ばないのはもったいない。
私もメインになる花を選んで待つ事30分。
いよいよ私の番が来ました!
「一番美しい青い紫陽花と、ノーブルリリーと
アザミのような花を入れて、白と紫のイメージで。」
待つ事10分少々、でも彼は真剣に花を選び、
束ねては壊し、置き換えてまたバランスを見て。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=857x10000:format=jpg/path/s654f6891fe001dca/image/i995fab0cbc5befa1/version/1478825246/image.jpg)
これが私がお願いした花束です。
ビックリしたのは彼が花鋏以外何も使っていなかった事。
バラなどの季節は使うのかも知れないけれど、
茎を切る意外は全て手で葉をむしり取り、並べて束ねる。
「花と手」それだけの作業。
注文した方の言葉を聞きながら
最後にチラっとその方を見る、、
その一瞬で、作る花束のイメージを決めるのでしょう。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=857x10000:format=jpg/path/s654f6891fe001dca/image/i88e6c729f386be34/version/1478825292/image.jpg)
出来上がった花束の写真を撮るのを忘れました。
濃い目のピンクの紙に包んで、ラフィアの紐で結わえて
そして彼が出来上がった花束を抱えて私の方へ来て
「ありがとうございました。」と渡してくれる。
それを回りの皆さんが見ている。。
一瞬の女優気分とでも表現したら良いでしょうか。
なんて幸せな気持ち!
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=521x10000:format=jpg/path/s654f6891fe001dca/image/i094e84bd603a393e/version/1478827239/image.jpg)
行列に加わった瞬間から
花を選んでいる間も
作っていただいている間も
そして花束を渡された瞬間も
そして花束を抱いてめぐる陶器市も、
それから帰宅して花器に活けてからも、、
ずっと魔法がかかっているように幸せな時間でした。
「ハヤシラボさんで作って貰った花束を抱いている人は
みんな嬉しそうで誇らし気ですよね。」
ある作家さんが話してくれました。
確かに。
普段、自分の為に花を買う事はあっても
自分の為の花束を作っていただくことはまずありません。
自分の好きな花を選び、それで自分だけの花束を作っていただいて
それを観衆の中で手渡される幸せ。
見ている皆さんも幸せそうな顔をしている。
そしてまたその人も自分の為に花束を作って貰う。
幸せのお裾分けをいただきながら、
自分も誰かにお裾分けしている、、
そんな幸せな気持ちにさせてくれる花屋さんでした。
またいつかどこかでお逢い出来たら作って貰いたい。
その時、私はどんな花を選ぶのでしょうか。
それを考えるだけでまた楽しい。💛