「益子参考館」
濱田庄司さんが生涯をかけて 世界中から収集した民芸品の数々。
器から家具、織物や生活用品、、 様々なものを自分の目で確かめながら
愛おしみながら集めた物達。
それらが収められた建物が 昨年の震災で甚大な被害を受けました。
その参考館を復興しようと立ち上がったたくさんの益子の人達。
震災から一年後の10日、11日。 益子は復興感謝祭でした。
車を降りたら、本通りに響き渡る 観音寺境内の復興太鼓の音。
力強い音に誘われ、石段を上がれば
たくさんの人々が太鼓の音に聞き入っていました。
本通りはこの季節にしてはたくさんの人通り。
あちらこちらで復興感謝祭のイベントが行われていました。
震災から一年後の同じ時間。
私はG+〇〇にいて、たくさんのお客様と一緒に黙祷しました。
そして同じ時間、復興した益子の窯4つに火が入れられ
復興の狼煙を上げました。
まだまだたくさんの窯が壊れたままです。
どれだけ大変な一年だったのかといろんな思いが過ぎります。
復興感謝祭の数日前のツイッターで
益子参考館の復興支援Tシャツが作られると知り
すぐに予約を入れました。
日曜日に受け取りに行ったら、 サイズによってはもう完売の勢い。
デザインがとにかく素敵でした。
それぞれのシャツに一枚づつ絵葉書がついていて、
後ろには濱田さんの孫である友緒さんの、絵についての解説が。
「濱田庄司の顔」
益子焼の名を世界に広めた濱田庄司(1894-1978)。
益子の山間の南斜面に広大な自宅と工房を有し、
作陶の傍ら美術工芸品の収集にも努めました。
「健やかな暮らしの中から自然に生まれてくるかのように作品を作りたい」
と願った庄司の住居は現在、益子参考館として保存.公開しています。
震災で大きく被災してしまいましたが、何事も前向きな庄司なら
「なぁに、また作れば良いんだよ。」と、言うでしょう。
濱田友緒
「15秒プラス60年」
益子焼の名を世界に広めた濱田庄司(1894-1978)。
庄司の代表的な陶芸技法に「流し掛け」があります。
柄杓に釉薬を汲み、一気呵成に器に流し掛けていきます。
15秒ほどで決着してしまうその技は
あまりに早すぎて物足りなくないのか、という問いに
「15秒プラス60年と見たらどうか。」という名言を残しました。
一瞬の芸術を極めるためには長年の修練が必要だとのことです。
何事にも当てはまる人生訓ですね。
濱田友緒
来月末はもう益子の陶器市です。
今年もたくさんの人が益子を訪ねて下さいますよう
微力ながら私もお手伝いして行きたいと思っています。