昨日に引き続き、TAS・TASさんでの二人展。
今日は漆の蜂谷隆之さんのご紹介を。
中園さんの器が目的でうかがいましたが、
TAS・TASさんの会場に入った途端、
目に入ったのは、端正な漆の器でした。
蜂谷隆之さんの漆です。
想像以上に手間のかかる作品作りの工程をお聞きして、
思わず手に取ってみた作品がいくつもありました。
お椀は、まず口当たりにとことん神経を使うとのこと。
いくつも種類があるお椀の特徴を
一つ一つを丁寧に説明していただいて
「全部口当たりを試してみたい!」と思いました。
気になったのが「スッカラ」という韓国の匙を漆で作ったもの。
それは口に銜えてみると、舌の後ろに張り付くそうです。
軽く、薄く、使い勝手の良さそうな匙でした。
他にも「漆皮」という製法の作品がいくつかあって、
それは牛革で形を作って、その上に漆を塗るという
私は初めて知ったものでしたが、昔からある製法だそうです。
レンゲ。ぐい飲み。オブジェ。。
素敵な作品がいろいろありました。
漆は高級なもの。大事に大事に使わなくてはいけないものと、
おっかなびっくり使っていましたが、
なんと油にも大丈夫とか。
「サラダやパスタ、カレーなど、どんどん載せて下さい!」という
自信たっぷりのお言葉に、目が覚める思いでした。
ごはん茶碗は陶器、汁椀は漆。
それが当たり前と思っていましたが、
ごはん茶碗も、本当は漆の椀が
軽くて手に馴染んで使いやすいとの事、、
ますます興味がわいてきます。
ちょっと韓国テイストの器も楽しく
会場に彩りを添えていました。
近いうちにもう一度訪ねて、
手触りを楽しんで来ようと思っています。
蜂谷隆之(漆)・中園晋作(陶)
漆と陶のうつわ展は
2月11日から20日までです。
蜂谷さん。緊張して写真が少しぶれました。すみません!