ドメイヌ.ドゥ.ミクニでランチ。

 

震災以来、初めての一泊旅。

軽井沢へ行って来ました。

 

西沢立衛設計の「千住博美術館」は

柔らかなフォルムのガラスのスクリーン越しに

様々なカラーリーフを眺めながら、

地形の高低差をそのまま生かしたフロアを

散策するように 鑑賞できる新しい建築空間。

ウォーターフォールはやはり素晴らしい絵でした。

   

 

 

 

 

この日のランチは、なんと「ドメイヌ.ドゥ.ミクニ」。

三国清三さんのレストランを主人が予約してくれました。

ここは70年前に作られた坂倉準三設計の住宅を

移築したレストランです。

 

テラスから眺めた庭。

心地よい風が通り抜けます。

 

軽井沢は空が蒼い。

そして雲がキレイ。

 

 

他にお客様がいらしたので、部屋全体の写真を撮る事が出来ず。

ここは入り口横の暖炉の写真。

 

 

クロスにも「MIKUNI」の刺繍。

上品でエレガント。

 

 

車なので、残念ながらノンアルコール。

でもおつまみに出された、素麺くらいの細さのパスタ。

軽い揚げ具合で香ばしくていくらでも手が出る。

 

 

まずは「とってもクリーミーに焼き上がりました。

 ベーコンと玉葱のキッシュです。」と

満面の笑みとともに出されたひと皿。

玉葱がオニオングラタンにするくらいの飴色に

丁寧に炒められていて、とても深くて甘い味が出てる。

そしてサクサクのパイ生地。

今まで食べたキッシュでダントツ一番でした。

もうこのひと皿で胃袋をギュッと捕まれた感じ。。

 

 

右のパンはリンゴのお酒「シードル」を使って発酵させたもの。

左は蕎麦の実を入れたフォカッチャ。

どちらも歯ごたえが素晴らしい。

おかわりをどうぞ!と言われたけれど、

パンだけでお腹いっぱいになる可能性ありで

とりあえず我慢。

 

 

オードブルは「千曲川サーモンのエスカベッシュ」

横にポチンとあるのがオレンジソース。

これがすごく濃厚で美味しかった。

初夏の軽井沢野菜のピクルスが

グリーンピースのゼリーの上にステキに添えられて

爽やかな味。

何より盛り付けが可愛い!

 

 

メインディッシュは「スズキのポワレ」

EXVオリーヴオイルのエミュルション。

 

スズキがふっくらと美味しく焼き上がって

オリーヴオイルのソースのレモン風味と

素晴らしい相性。

 

添えられた野菜がとにかく美味しい。

みんな軽井沢のお野菜だそうです。

 

 

肉料理は「中野市産紅しぐれ」と

ラングスティーヌのギャランティーヌ、

ソースブレーズウェスト

 

こちらは主人がオーダーしたので

私はひと切れだけいただきました。

切り口が優しいピンク色。柔らかく味のあるお肉。

噛むほどに美味しさが広がりました。

   

 

メインディッシュが終わっておなかいっぱい、なのに、

涼しげなひと皿が運ばれて眼が釘付け。

なんとスイカのスープ。

ミントのエスプーマがふんわりと添えられて

爽やかなお口直し。

   

 

もう何にも入らないわ、と思う目の前に、

新たなスプーンとフォーク。

にこやかに「メインのデザートがまいります」と。

 

バニラ風味の葛切り、ココナツミルクのスープ、

旬のフルーツとマンゴーのソルベ。

完璧。

 

 

とどめに小菓子。

カヌレ、レモンクリームのクッキー、

ベリーソースのバニラアイス。

そして珈琲。

 

 

こんなに気持ち良くおなかいっぱいいただいたのは

本当に久し振りでした。

決して安い値段ではなかったけれど

美味しいお料理とさりげない心遣いのお給仕に

もっとお支払いしても良いな、と思えるほど

おなかも心も満足なランチでした。